コルグの電子ピアノSP-250を購入してちょうど一年が経ちました。こういうものは長く使って初めてわかる問題もあるので、ここでもう一度おさらいをしておきたいと思います。ほぼ毎日のように使ってますが、今のところ故障もなく快調に使えています。
電子ピアノ購入にあたっていろいろ検討したわけですが、やはりSP-250を選んだのは正解だったと今になっても思えます。何と言っても鍵盤のタッチの良さは他の追随を許しません。本物のグランドピアノと同じように、いわゆるシーソー式のバランス構造になっており、鍵盤を押して戻るときの動作が非常に自然です。こればっかりは実際に触ってみないとわかりませんが、同価格帯のヤマハやカシオの製品と比べると明らかに次元が違います。たとえば値段が2倍くらいするヤマハのP-155と比べても上だと思いますね。この価格帯でRH3鍵盤を惜しみなく投入したコルグの心意気に痺れます。もちろん20万円以上するローランドの据置型などは鍵盤のタッチも質感もすばらしいとは思いますが、それは値段なりということで納得できます。とにかくこの価格帯でこのハイグレードな鍵盤は他にあり得ません。鍵盤の作りが良いということは演奏する楽しさに直接関わってきますし、当然上達のスピードにも影響します。SP-250のタッチは本物のピアノよりも重い部類に入るかもしれませんが、このくらいの重さで練習する方が良いトレーニングにはなると思います。
あと音質については可もなく不可もなく平均的なレベルだと思います。個人的には好きなタイプの音質です。低音の重厚さと高音の輝きはお気に入りです。内蔵のスピーカーがいまいちという意見もありますが、ちゃんとした外部スピーカーやヘッドホンを使えば不満のない音質になりますし、ライン録りでレコーディングしても十分満足できる品質があります。どうしても音質が気に入らなければMIDI経由で外部音源を使うという手もありますし、それは大きな問題ではありません。こういうときに鍵盤の質が良いとマスターキーボードとしても大いに活躍してくれます。
結論として、一年使ってみてもまったく不満はないですね。本当に買って良かったと思っています。ペダルとスタンドまで付いてこの価格はコストパフォーマンスが高すぎます。こんな値段で売ってコルグさん大丈夫?とこちらが心配になるくらいですね(笑)。ポータブルタイプとしては重量がやや重めなのが難点といえるかもしれませんが、そこは鍵盤の作りの良さとトレードオフでしょう。とにかく超おすすめの電子ピアノです。
できるだけ毎日触るようにはしていますが、レパートリーはなかなか増えてこないですね・・(^^;
コメント
こんにちは。50代男性これから電子ピアノを購入練習したいと思っています。
「夏は逝く」聴きました。爽やかで暖かくてせつなくて、感銘を受けました。
SP250お勧めですね。一度タッチを確かめてからですが買おうか、と思っています。
それにしてもピアノのリバーブが絶品ですね。どんな機材を使っているんでしょうか。当方DTM初心者であり、興味深々です。
オリジナル曲のタイトルが「夏は逝く」になっていました。正しくは「夏が往く」でありました。
大変失礼をいたしました。お詫びいたします。
@higasisinakai sora さん
はじめまして。
拙作をお聴きいただきありがとうございます。
あれはSP-250の音ではありません。ProToolsというソフトに内蔵されているピアノ音源です。
リバーブもそれでかけています。
でもMIDIの入力にはSP-250が使えますので、鍵盤は良いに越したことはありません。
一度楽器屋さんで触ってみられれば、明らかに他社製品より良いのがわかると思います。
ただSP-250はなかなか置いてないので、もしなければ同じ鍵盤を使っているLP-350が参考になります。
はじめまして。
持ってます。タッチを厳選してこれにしました。コスパは最高だと思います。
ただ、今音が出なくなり修理に出そうか迷っています。
もし、入力部分が生きていればMIDI音源つないで入力機器として活かそうと思っています。
確かに、おっしゃるとおり、もっといいタッチのものはありますよね。でもあの値段でこのクオリティ、すばらしいです。
@ぱくぽんた さん
はじめまして。
この値段でこの鍵盤クオリティーはどこを探しても見つからないと思います。
2年近く経ってもまだまだ快調です。
新型のSP-280は鍵盤のグレードが下がってしまったのが残念です。
RH3鍵盤にこだわるならLP-380しかありません。
もし音源部分が壊れているだけなら、マスターキーボードとしては十分活躍できますよ。