楽曲の解説
【原題】Fugue, BWV578
【作曲】ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
【作詞】
【アーティスト】
J.S.バッハのオルガン曲の中でも非常にポピュラーなもので、音楽教科書にも取り入れられています。成立年代は複数の説があり、1703-1707年頃とする説と1708-1717年以降とする説があります。楽曲の規模から「大フーガ」と呼ばれることもあるト短調の『幻想曲とフーガ BWV 542』と区別するため、「小フーガ」の愛称で呼ばれて親しまれています。
「フーガ」というのは「遁走曲」と訳されますが、対位法による音楽形式で、一つの主題を複数の声部が模倣しながら追いかけて演奏する様式を指します。また「カノン」もフーガに似た「追いかける」特徴を持っていますが、カノンは旋律を厳密に模倣するのに対し、フーガは主題以外の旋律を用いることも許されているため、フーガの方がより自由度の高い形式と言えます。緻密に構成された楽曲からは数学的な美しさが感じられます。原曲はオルガンで演奏され、両手に加えてペダルも駆使する超絶技巧が要求されます。
楽譜はピアノ1台で弾けるように編曲されたものですが、ペダル鍵盤のあるオルガン楽譜が元になっていますので、そのまま演奏するのは非常に困難です。ダンパーペダルを駆使したり、時間差を付けて弾く、右手と左手の役割分担を適宜変えるなど工夫する必要があります。あまり楽譜にはとらわれず、難しい部分は省略して弾くのがよいでしょう。MIDIは一部トリルが再現されませんのでご了承下さい。
楽譜
【楽譜のタイプ】ピアノソロ譜
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楽譜サンプル動画 (YouTube)
楽譜をそのまま自動演奏したサンプルを試聴できます。音楽的なニュアンスは再現されません。